鍼灸と聞くと、「鍼?痛そう。」と受けたことのない人は思うかもしれません。
ですが実際は、ちゃんとした技術を持った鍼灸師なら痛みはほとんど感じません。
鍼灸と一言で言っても、治療の仕方は様々な方法があり、症状や治療目的に応じてやり方は変わります。
なので、治療のために狙って痛みを出すこともあります。
痛いのが苦手な方は受ける前にどんな治療をするのか聞いておくと良いでしょう。
鍼灸はただ筋肉のこりをほぐすだけではない様々な効果があります。
まだまだ知らない人も多い鍼灸の可能性について、簡単にお話したいと思います。
鍼の種類
鍼にはいろいろな種類があり、長さ・太さ・鍼先の形・材質などそれぞれ治療の部位や目的によって使い分けます。
日本製の鍼はかなり細く、中国鍼と呼ばれる中国製の鍼と比べるとかなり痛みは感じにくいです。
他にもシールにかなり短い鍼が付いていて貼り付けられるタイプの物や、皮膚に刺さずに撫でるようにして治療を行う鍼もあります。
刺さない鍼の中には小児鍼と呼ばれるものもあり、子どもでも受けることができます。
鍼灸の効果
では具体的に鍼灸で何ができるのかというと、外科的手術が必要なこと以外の治療はできると私は思っています。
風邪、身体の凝り、関節痛、頭痛、疲労、イライラ、憂鬱、腹痛、胃もたれ、吐き気、美容、不眠、食欲不振、ダイエット、精神疾患、喘息、婦人科疾患、糖尿病、高血圧、狭心症、神経痛…など
あげればキリがないですが、つまり薬で治すもののほとんどは鍼灸治療の適応となります。
なぜなら、鍼灸とは身体の外からの刺激により、身体の内側から調子を整え、身体が本来持っている力を引き出すものだからです。
生き物は生きるために自分で身体を治す力があります。ですが、様々な要因でバランスが崩れ、力を発揮できない状態になると不調が現れます。
その身体の内側の乱れを整えるのが鍼灸です。
ですので、できれば薬は飲みたくない、医者からはこの方法しか治療法はないと言われた、など悩んでいる方は一度鍼灸治療を試してみるのも良いと思います。
過去に私が治療させていただいた患者さんで、眼瞼下垂(瞼が自分の意思とは関係なく閉じてきてしまう症状)に悩まれている方がいました。お医者さんからは手術を勧められていましたが、鍼で治療をしたところ症状が改善されました。
私が出産をする時も、予定日を過ぎた頃、早く出てきて欲しくて自分でお灸をしたら偶然かもしれませんが翌日に産まれました。
科学的なエビデンスが確立されていないものも多いのが東洋医学ですが、何千年の経験から生まれた医学です。西洋医学ではできないことも、東洋医学でならできることもあります。
なんかお腹痛いな、ちょっとだるいな、生理痛が辛いな、足がむくむな、など病院に行くほどでもないなと思うような不調がある時に気軽に来れる治療院を作ることが私の将来の野望ですw
鍼灸はそういう治療ができるということが、もっと多くの人に認知されてほしいです。
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